非四角形のフライヤーやカードの型抜き加工:方法と注意点
非四角形のフライヤーやカードの型抜き加工は、打ち抜きやカットの方法で行われます。トムソン抜きやレーザーカットなどの方法があります。データのまとめ方は印刷会社によって異なります。特殊な形状のフライヤーやカードを作成する場合は、安全マージンやデザインの一貫性に注意が必要です。
型抜き加工の種類と特徴
型抜き加工は、四角形以外の形状の用紙を切り抜く方法です。以下に、より詳細な情報を提供します。
型抜き加工の種類と特徴
① 打ち抜きタイプ:
このタイプでは、作成した型を使用して用紙を切り抜きます。打ち抜きタイプにはいくつかの方法があります。
トムソン抜き:トムソン抜きは、型抜き用の金型を使用して用紙を切り抜く方法です。金型は、用紙に押し付けられて刃で切り抜くため、切り抜き部分は丸くなります。トムソン抜きは大量生産に適しており、同じ型を使用して繰り返し切り抜くことができます。
ポンス抜き:ポンス抜きは、金属の刃を使用して用紙を切り抜く方法です。ポンス抜きでは、重ねた用紙を切り抜くこともできます。トムソン抜きと比較して、より複雑な形状を切り抜くことができますが、切り抜き部分には0.5mm以下の紙のでっぱりが生じる場合があります。
② カットタイプ:
カットタイプでは、型を使用せずに用紙を1枚ずつ切り抜きます。カットタイプにはいくつかの方法があります。
レーザーカット:レーザーカットは、レーザービームを使用して用紙を切り抜く方法です。レーザーカットは非常に精密で、細かいデザインや複雑な形状を切り抜くことができます。ただし、紙の質によっては縁に焦げたような跡が残ることがあるため、注意が必要です。
プロッターカット:プロッターカットは、刃を使用して用紙を切り抜く方法です。レーザーカットと比較して、縁に焦げた跡が残らないため、よりきれいな仕上がりが期待できます。ただし、カットタイプは1枚ずつ切り抜くため、大量注文の場合は納期が長くなる可能性があります。
印刷会社による入稿データのまとめ方の違い
型抜き加工を注文する際、使用できるソフトは通常「イラストレーター」です。データのまとめ方は、印刷会社によって異なる場合があります。
別ファイル方式:型抜きデータを別のファイルとして作成します。通常、印刷用データと型抜きデータは別々のファイルになります。
レイヤー方式:型抜きデータを印刷用データの別のレイヤーに作成します。印刷用データ内で、別のレイヤーを作成して型抜きデータを配置します。
また、印刷会社によっては、印刷データと型抜きデータを1つのPDFファイルにまとめる方法もあります。この場合、印刷データと型抜きデータが同じページ内に配置されます。
特殊な形状のフライヤーやカードの作成
型抜き加工を使用することで、さまざまな特殊な形状のフライヤーやカードを作成することができます。例えば、丸い形状、星型、波形、アウトラインの形状などがあります。デザインやアイデア次第で、ほぼ無限の形状の可能性があります。
ただし、特殊な形状のフライヤーやカードを作成する場合、以下の点に留意する必要があります。
印刷会社の要件:印刷会社によっては、特殊な形状のフライヤーやカードを作成するための要件が異なる場合があります。事前に印刷会社と相談し、要件や制約事項を確認することが重要です。
切り抜きの安全マージン:特殊な形状のフライヤーやカードを作成する場合、切り抜きの安全マージンを考慮する必要があります。切り抜き位置がデザインの要素と重ならないようにするため、安全マージンを設定します。
デザインの一貫性:特殊な形状のフライヤーやカードを作成する際には、デザインの一貫性を保つことが重要です。特殊な形状の部分と通常の部分との間でデザインの統一感を持たせることで、プロフェッショナルな仕上がりを実現できます。
以上が、非四角形のフライヤーやカードの型抜き加工についての詳細な説明です。ご参考になれば幸いです。もし他に質問があれば、お気軽にどうぞ。
特殊な形状のフライヤーやカードの作成上の留意点