実は間違いだった！？「お願いできますでしょうか」正しい表現は？

・実は間違いだったこと

みなさんは上司や目上の方へ「お願いできますでしょうか」という言葉をつかっていませんか？
ビジネスシーンではよくつかわれているこの言葉、実は文法的に間違いだったんです。
どこが間違いなのか、というと「おねがいできますでしょうか」には、2つの丁寧語が含まれおり、『二重敬語』になっている点です。

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・二重敬語に注意

「お願いできますでしょうか」の他にも、ついつい使ってしまう二重敬語は他にもあります。
『おっしゃられました』⇒おっしゃいました
「おっしゃる」の尊敬語+尊敬の意を表す助動詞「られる」。正しく言い換えると「おっしゃいました」になります。
「お（ご）～なる」+「れる（られる）」はもっとも使ってしまいやすい二重敬語のパターンです。
『お見えになられました』⇒お見えになりました
『お召し上がりになられますか？』⇒お召し上がりになりますか
などが挙げられます。
他に、間違えやすいのが「させていただく」という表現です。
「させていただく」は、「させてもらう」の謙譲表現になるので、「させていただく」に他の謙譲語を重ねるのも二重敬語になります。
『拝聴させていただきます』⇒拝聴します
『頂戴させていただきます』⇒頂戴します
などが使われやすい二重敬語です。

多くの人が使っている二重敬語、そのためある程度許容されつつあります。しかし、中には二重敬語を使うことは正しい文法（日本語）を理解していない！失礼だと思われてしまうこともあるので注意が必要です。
特に取引先や上司には正しい敬語を使った方が言葉遣いがしっかりしていると印象を与えられ、信頼関係も築きやすいと思います。
失礼のないように…と丁寧にしすぎて二重敬語を使い、自身の評価が下がるなんてことがないよう、正しい表現ができるよう心がけましょう。
また、敬語連結といってひとつの文で使われる言葉を接続助動詞「て」で繋ぎ合わせる表現のことです。
「召し上がっていらっしゃる」、「ぜひいらしてください」、「ご案内して差し上げる」などです。敬語連結は文法的には間違いではありませんが、シチュエーションによって使い分けることが必要です。

≪ケース別　お願い出来ますでしょうかを使った例文≫
どのような場面で使われやすいか、見て覚えておきましょう。
① 電話
・お忙しい中恐れ入りますが、〇〇課の◇◇様をお願いできますでしょうか。
・誠に恐縮ですが、折り返しお電話をお願いできますでしょうか。
・先日お送りした書類のご確認をお願いできますでしょうか。
ビジネスシーンで良く使われる言い回しですが、二重敬語にならないよう気を付けると同時に、何かをお願いする時はクッション言葉を使いましょう。
「もしよろしければ～」や「お手数おかけしますが～」と前置きを付けることで軟らかい印象になります。
電話の場合は、相手の表情が見えないため声のトーンや話し方も気を配ることが大切です。

② メール
・打合せ日程の再調整をお願いできますでしょうか。
・〇月〇日までに見積書のご送付をお願いできますでしょうか。
何かを御願いするメールも、電話と同様に相手への配慮が大切です。
「なに」を「いつまで」にお願いしたいのか、はっきりと明記しましょう。