副業の雑所得にはどんなものがある?
①原稿料や公演料
本を書くだけでなく、インターネットにライターとして記事を書くことも原稿料に含まれます。
セミナーに講師として呼ばれ、そこで講演会をすると公演料になります。
本業で上記を行っている場合は事業所得になりますが、本業とは別に副業で行っている場合は、雑所得として確定申告します。
個人に対する原稿・公演料は、所得税を源泉徴収されて、支払われ、大体の支払い者から、いくら源泉徴収したのか知らせるため、支払調書が送られてきます。その数字を参考にすると確定申告がスムーズです。原稿・公演料としての雑所得は、確定申告の際、事業所得と合算して税率を計算します。
②先物・FXなどの取引利益
FX取引で利益を出すと、雑所得として申告します。
原稿・公演料は事業所得と合わせて、確定申告を行いますが、投資系の雑所得に関しては、単独で15%の所得税が課税され、いくら稼いでも税率は変わりません。先物やFXは赤字になることもあり、投資系の雑所得は3年赤字を繰り越し、翌年以降、先物・FXで黒字が発生すれば相殺できます。
ただし、他の所得と相殺はできません。
仮想通貨での利益も雑所得になりますが、原稿・公演料と同じく、事業所得と合算して税率計算ができます。しかし、赤字が発生すると事業所得との相殺はできません。
③年金
厚生年金・国民年金・退職年金といった、年金を受け取っている人は、これらも雑所得になります。年金以外の所得がなければ特に確定申告は必要ないですが、他に事業をやっていて且つ、事業所得額が¥20万を超えていると、確定申告が必要です。
年金は、その他の所得と合わせて確定申告しますが、給料と同じく源泉徴収票があるため、その数字を参考にすれば、年金自体の確定申告はそこまで難しいものではないです。
※確定申告は会社員などで年末調整を受け、雑所得やその他の所得の合計が¥20万以下なら確定申告の義務は免除になります。